おいどんの日記ブログ

ブログと言うよりただの日記

ドラマを見る

もう12月になってる…。何してたんだろう私。

最近は子の影響でドラマをよく見る。いや、見せられているが正解かな。自分の意志で毎週欠かさず見ていたドラマは何だったかなぁ?かなり遡らなきゃ思い出せない…。えーっと、パッと思い出せるのは「鍵のかかった部屋」「獣医ドリトル」「SPEC」…あとは何だっけ。なんか偏ってんなぁ。

ドラマを見ると(悲しい・辛い内容の物は特に)、思いっきりその世界に引きずられて、感情がぐわんぐわん揺さぶられてしまうから、うかつに見られない。だって「Mother」なんて予告がCMで流れただけでダメだったから。ひどい時は1日中ドラマの中のフィクションの出来事に、色々考えを巡らせては胸を痛めたり、とにかく情緒を掻き回されてしまって辛い時がある。
それと同じ理由で、実は最近まで朝はEテレをつけていた。民放では、当たり前だけど色んなニュースが飛び込んで来る。しかも同じニュースを繰り返しで。楽しい出来事のニュースばかりならいいけれど、1日の始まりをとんでもなく辛い事件や事故のニュースで迎えなくちゃならない時、本当に気持ちが沈むのだ。心をぐちゃぐちゃに掻き回されながら、子が持って行く水筒にお茶を入れなきゃならない。
玄関で靴を履きながら、さっき流れたニュースの事を考えなきゃならなくなるのだ。
もしかすると自分は、情緒が他人よりも不安定なのかもしれない。揺れすぎるのかもしれない。だから朝は何も悲しい事件や事故、はらわたの煮えくり返る様な理不尽な出来事が一切ないEテレにしていた。だって平和なんだもん。「シャキーン!」「ピタゴラスイッチ」「デザインあ」←これは特に好きな番組!民放の芸能ニュースとかに見とれてバタバタしちゃう事もないし。

子はもうお年頃になって、友達との共通の話題がドラマになりつつある。あと、これはもう私の遺伝子を持つ以上、納得だけど大の音楽好き。ハマり方も私と同じ。好きなものを繰り返しずーっと聴いている感じ。やっぱり親子だなぁ。
ドラマをほとんど見ない私に、子は強制的に自分の好きなドラマを見せてくる。子が夜に見られないドラマを録っておいて、主に夕食時がドラマの鑑賞タイムになる。始めは芯から見ていなかったけど、何度も回を重ねれば、嫌でもストーリーが入ってきてしまう。でも幸いな事に、子が見るドラマは楽しいものばかり。ドロドロしたドラマにはまだ興味がないらしい。
そんな子が見ているドラマは、「校閲ガール」「レンタル救世主」「ラストコップ」「逃げ恥」の4つ。
私と違って乙女な我が子は、ファッションにこだわりがあるから、校閲を見ては、かわい~♡を連発。あんまり深く話を見ていない様子。自分の仕事に確固たる意義を見い出すとかのテーマはわからないだろうな。レンタル救世主は、子はどうだかわかんないけど、私的にオープニングがカッコいいなぁと。
これは始めから見ればよかった…!!と思っているのが「逃げるは恥だが役に立つ」。元SAKEROCKの星野さんが今や俳優さんに!このドラマにどっぷり浸かってしまっている。
完全に忘れておりました。このキューッとする感情を。私にもそんな感情が残ってたんだなぁ。『胸キュン部屋』のブレーカーが落ちっぱなしだったのを、バチン!と戻されちゃったみたい。見ていてとても微笑ましくてもどかしくて切なくておもしろい。ただの恋愛ドラマではないから浸れるんだな。
平匡とみくりのそれぞれの感情の描写で、何度かたまらなく泣きそうになる場面があった。きっと子にはまだわからない感情だろうな。

子とは関係なく、自分の意志で見ているドラマが1つだけある。「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」。
これはメイプルのなつさんが出ているから見ようと思って見たドラマだったけど、これがとんでもなく良いドラマ!深夜にも関わらず、必ずリアタイして見ている。行った事も見た事も住んだことも無い街を、そのドラマを通して知れるのだ。うまく言い表せないのがもどかしいけれど、風の通る感じや街の音や、その街の人達の雰囲気を肌で感じるような錯覚すらある。そしてストーリーも、人を柔らかいふわっふわのブランケットで包んでくれる様に温かい。キャスト、ストーリー、OP、ED、楽曲の全部がまるごと素晴らしく1つになっている。本当に大好きなドラマだなぁ。
「逃げ恥」も「吉祥寺」ももうすぐ終わってしまうけど、久々にいいドラマに出逢えてよかった。
私の日常に彩りをくれるもの。穏やかで優しい灯りを見ているようでホっとさせてもらえる。
次に私が見るドラマはどんなドラマだろうなぁ。

思ったように狂えない

無意識に、なりふり構わず、人の目など気にする事なく狂ってしまいたい。狂うとは言っても、何の罪も非もない、無関係な他人を殺めたり傷付けたりする様な迷惑なキ○ガイの様な狂い方じゃなく。

好きな物事にひたすら狂いたい。一心不乱に。どうやったらそうなれるかな?そうなれたにしても、きっと今の生活は崩れ落ちるだろうから無理かなー。

こころのともしび

すごく沈んでいても、ほんのひと時、沈んでいる事を忘れさせてもらえる何かがある事は幸せだな。

人と話す。面白くて腹の底から大笑いする。大好きな曲を聴く。

私はいい加減なんだと思う。どんなに沈んでいても、所詮は足の着く深さぐらいの所でジャブジャブしているくらいなんだろうな。沈んでいても笑えるし、食べれるし、リプを飛ばせるし。

自分の中の悲鳴は聞こえない。聞こえないかわりに、自分の心の平安を保つ事を無意識にやろうとしているんだろうか。教会に優しく響き渡るオルガンと讃美歌。小さい頃の日常だった、懐かしいものに心を撫でてもらっている。
忘れているようで、決して忘れていない。私の血に流れている大切なもの。



つくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを 取り去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を

つくしみ深き 友なるイエスは
われらの弱きを 知りて憐れむ
悩みかなしみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたまわん

つくしみ深き 友なるイエスは
かわらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去るときも
祈りにこたえて 労りたまわん


讃美歌312番 「いつくしみ深き」

難問

気付かない間に、子が書いた手紙がテーブルにそっと置いてあった。
いつもの色とりどりのカラーペンではなく、芯の薄いシャーペンで書いてある、たった10行の手紙。
その10行の中の1文には、

「再こんしてほしいな!」

なんて重たい手紙だろう…。今まで生きてきて、色んな手紙をもらってきたけど、人生の中で1番重い手紙。

これは今までにも、子から質問されて来た難問中の難問。その都度、きちんと子に向き合って質問に答えて来た。だけど今回は内容が複雑だ。経済問題まで絡んでいる。年齢が上がると、出される問題もレベルが上がるんだな。

もう答えは出ているんだけど、子は納得してくれない…と言うよりまだ理解は出来ないだろうな。
小学校のお勉強の答えとは、かけ離れたお勉強の答えだから、ちゃんとわかる様にこの難問を解いてあげなきゃいけないな。

凹んで澱んで立ち直る

子を叱る。ひとつ解決してはまた別の問題勃発で叱る。自分がヒステリーなのか?と思ってしまうぐらい。子は私を叱らせるプロフェッショナルだ。

私の子供時代、門限なんて1分でも遅れようものなら家には入れなかったし、それが当たり前だった。だって我が家のルールだったから。母がとても厳しくて、門限は勿論、あいさつ・箸の持ち方・親に対する口の利き方など徹底していた。だからと言って恐怖政治ではなく、ビシッと締めるときは締め、楽しい時は心の底から楽しみ大声で笑う。笑いの絶えない家だったし、今でもそう。
私と弟の事を(お父さん、ごめんけど、お父さんは二の次だと思うよ…)この世で一番愛を持って育ててくれた人なので、厳しかろうが恐ろしかろうが、この世で一番尊敬するのは母なのだ。

じゃあ私はどうだろう?私の母がしてくれていたメリハリのある育て方が出来ているかな?子に尊敬される様な母親だろうか。
この世で一番愛するのは子で、子に何かの危機があれば、迷わず子に代わって危機を受けるし、命に関わる事があれば、私の命は子にあげる。
親の心はそうだけど、子はどうだろう?この子に私の愛情は伝わっているのかな?ただ「養っている存在」とかではないのかな。衣食住の世話をする為の存在なんじゃないのかな。
子を叱る時、いっつも泣きそうになる。元々が喜怒哀楽に涙がつく面倒くさい性格なのはあるけど、言いたくない事を言わなきゃならない事に堪らなくなる。いつも笑い合っていたいのに。
ズドーンと重たくなるこの心と、どう向き合えばいいのかな。嫌われてもいいから、親の愛情だけは感じていてくれたらいいけど、今はまだ何もわからないんだろうな。まだまだきっと、親の試練はこんなもんじゃないんだろう。壮絶な反抗期とかで、子から出て行かれてそのまま疎遠に…ってパターンとかになるかもしれないし、親から自立出来ずにずーっと側にいる様なパターンかもしれない。
心も体も元気で健康で生きていてくれたらそれだけでいいんだけど、でもね、こんなに言いたくない事を何度も言うのは本当に辛いんだよ。本当に大好きなんだよ。あんたが居ない人生なんてもう有り得ないんだよ。お母さんはあんたを産んで育てる為にこの世に生まれて来たって思う時が沢山あるよ。やばい、また泣いてしまう。鼻出てきちゃったよ。

反抗しようが罵ろうが何でもいいよ。お願いだから届いていて欲しい。愛を持って叱っている事を。
ただ頭ごなしにグチャグチャ言っている訳じゃない事を。
今はまだわからなくても、いつか必ず。

親になったから買った物

これから先に、もうあれを買う事も使う事もないけれど、親や兄弟や友人や恋人という、目に見える存在以外の者への初めての買い物。それは忘れもしない「腹帯」だった。

妊娠してお腹が目立ち始めて、だんだんと母になる実感が湧きはじめた頃、お腹を冷やさない為に腹巻きがわりの腹帯を買った。めちゃくちゃ地味でオシャレさの欠片もない腹帯を、

こっちの方がより冷えにくいのかな?でもお値段がなぁー…。このサイズは窮屈そうだなぁ。

などとメチャクチャ思案して、まだ顔も姿も見えないお腹の中の子の為に買い物をした。
たとえ私がお腹を冷やしてしまっても、お腹の子まで冷えさせない様に。
自分の為の買い物の様でいて、実は子の為の買い物だった。親になるってこういう事なんだな…って思いながら迎えた出産の瞬間。産まれてきた我が子は、何とも言えない産声をあげて、大量の胎脂に覆われてやって来た。

「胎脂がいっぱいって事は、お腹の中が寒かったから胎脂で守ってたんだね」                         
凄腕助産師さんの言葉に、
え?あの腹帯の努力は??
無駄な努力だったのかと、ちょっとしょんぼりしたけど、子の持つ生命力に感動した。

自分の中に心臓が二つあった時代の幸せな買い物の思い出に、この日記を書きながら浸っている。                       

それどこ大賞「買い物」

もう消灯時間だからおやすみなさい。と言う命令

最近、寝落ちが激しくて損した気分になっている。やらなきゃならない事、やりたい事、それを押し退けて睡魔が勝つ。寝るのはいい事だけど、睡眠の質が悪すぎる。フローリングに死体のように転がってる様は、ちゃんと睡眠をとっているとはとても言えない。かろうじてソファーとかの上で寝落ちするならまだマシだけど、完全に海岸に打ち上げられた何かの様な有り様だから自分に腹が立つ。

亡くなられた水木しげる先生は、「睡眠こそ宝」だと仰られていた。人間の脳は寝ている間に、その日あった出来事や学んだ事を整理し、インプットする大事な作業をしているらしい。傷付いた細胞の修復などもしているらしく、睡眠は本当に大切な人間の欲求なんだと思う。
寝る事が好き。だけど夜通し起きているのも好き。困った事にどっちも全く半々の割合で。
仮にうたた寝してしまっても、朝までそのままと言う事はなく、夜中にパチッと目覚め、うたた寝の間に出来なかった事をする。だけど最近は夜中にすら目覚められず、朝方を迎えてしまっている。

私のストレスの野郎は、コソコソと気配を消して忍び込む。だから気付かない内にボッコボコのめった打ちにされている事が多いのだ。なのでここ最近の寝落ちは、ストレスから来る疲労のサインの様な気がしてきた。体が強制的に脳をシャットダウンさせているんだと思う。今週は休日出勤が決まっていて、しかもその休日出勤は自分の仕事は一切出来ず、違う部署での仕事をするのだ。自分の仕事も捗っていないのに…憂鬱でしかない。しかも最近出来た楽しみの1つ、リアタイで【#スーパーロイヤルトッチントッチン】とツイートする事も恐らく出来ない。せっかくの休日の楽しみが!!

頼むから、休日出勤した日の夜中はシャットダウンさせないでー!夜更ししてやりたい事がいっぱいあるから!夜更しさせてーっ、私の脳!!次の日はちゃんと眠るから!

えくぼ

ふと、どこからか流れていたネット上のとある話に思いを巡らせている。それは、えくぼにまつわる中国での言い伝えについて。


中国では人は死後、冥界と呼ばれる世界へ逝くのだと言う。そこには「忘川河」という河があり、その河には橋がかかっているそうで。その橋には番人がおり、橋を通り過ぎる者に「忘情水」なるものを飲ませ、その者の生前の全ての記憶を消す。こうして全てを空っぽにして人は転生するのだそう。
たけど、中には「忘情水」を飲む事を拒み、生前の記憶を消さない事を選ぶ者がいる。その者には、番人が印を残さなくてはならない。その印こそ「えくぼ」なんだとか。印を付けられた者は、「忘川河」への身投げを選ばされ、凍るような冷たい河の中で、千年もの長きに渡り輪廻を待つ。
そして転生後、千年守り抜いた前世の記憶と、記憶を持っている印である「えくぼ」をつけられ、前世で愛していた人を探すのだと言う。

この話を読んだ時、
えっ、なーんにも覚えてないけどな??
って思った。ポカーンって感じで。
そう。私にはえくぼがある。がっつり深いえくぼが。
千年もの間、苦しくて孤独で辛い、拷問みたいな事を選んでまで忘れたくなかった何かがあるの?誰の事?そんなに大切な人がいたの?さっぱり覚えてないんだけど。
とてもロマンティックな言い伝え。と、その反面、とてつもない恐怖を感じてしまう。
千年もの間、耐え続けて守り抜きたかった前世の記憶が、決して愛とか恋とか友情とか絆だとは限らないと思う。「末代まで祟ってやる」的な、「この怨み晴らさずになるものか」的な、何かに対する凄まじい執念で千年を耐える事だってあるんじゃないだろうか。前世で晴らせなかった無念を、来世で晴らす一心で。

もし、この中国の言い伝えが本当ならば、私のえくぼは何の刻印なんだろうか。愛なのか、憎しみなのか。千年も冷たい水の中で、私はどんな記憶を守って耐えていたのだろう。辛くても苦しくても、決して失いたくなかった記憶。
知りたいけれど、きっと知らない方が幸せなのかもしれない。

私に前世があるのなら、転生した今の私は、自分の人生をちゃんと生きていけているかな?

前世の私、千年を耐え抜いた甲斐はある?

体内スコア

子があゆみを持って帰って来たけれど、通知表をもらってくるのは子だけじゃないのだ。私にも来た。体の通知表が。健康診断の結果が来たのだ。怖ぇぇーーっ!

去年より体重増えちゃってるし、不摂生な方だからおっかないなぁ…。ビクビクしながら結果を見たら
意外や意外!ここ数年で1番良い結果ですごく拍子抜けしてしまった。肥えたと悩んでいたのに、体重は去年の同じ時期、ちょうど今の体重だったようで変わらず、何もかもが正常範囲内。

謎だ。何でだろう。この数年で1番良い状態…今までと変わった事と言えば……
あっ!!!お茶だーっ!!あのお茶飲み始めたからだ!それしか考えられない。食べる量も変わらず、ちゃんとした運動はしていないし。腹筋とか始めたのはそんなに前からじゃないし。
やっぱりすごい…やっぱり私の体に合うんだなぁ。
私の体の汚いものを、ちゃんと排毒してくれていたんだ。

煎じるのが面倒くさかったりするけど、ちゃんとこれからも続けよう!顔面は整形しなきゃ綺麗になれないけど、体内はキレイに出来るんだなー。
楽しく笑って生きて行くには健康じゃなきゃダメだもんなぁ。
何か嬉しい通知表もらった気がする。今日もまたグツグツ煎じようっと!

色褪せてゆくもの

日記をつけようとしても、書きたい事が山盛りなのに何も書けず。大変な出来事が同時進行で頭も心もぐらぐらだった毎日。1週間以上かかってやっと今、日記をつけられる。
本当なら、9月25日の自分の記憶が遠ざかる前に書きたかったけど無理だった。日常と夢の様な現実がごちゃごちゃになって絡み合って解けずにいたものが、だんだんするりと解け始めたので日記をつける。


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'16.9.25 am9:54

駅のホームで電車を待つ。不思議なくらい緊張しない。自分ではあり得ないほどの平常心。電車の中でする事を色々考える。本当に直前でイベント参加の準備をしたから、左手しか塗れていない小汚いネイル。人が少なかったら右手を電車で塗ろう。お手紙を書いていない。下書きだけでも電車で書こう。そんな事を考えていると、

「あのぅ…」

後ろから顔をのぞき込まれる様に声を掛けられた。後ろに人が居た事すらわからなかったから驚いてそちらを見ると、

「FCツアーに行かれる方ですか?」

「えっ…はい(何でわかったの???)」

「背中のタミヤがチラっと見えたので、もしかしたらと思って声を掛けてしまいました 笑」

黒いタミヤのTシャツだと、向こうに行くまでは目立つので、カーデを羽織って前を隠し、背中はリュックで見えないと思っていた。が、どうやらロゴが透けて、背負ったリュックから僅かに見えていたらしい。声を掛けて下さったその人は、パーカーの下に同じくタミヤを着ていた。
ちょうどそのやりとりのタイミングで電車がホームに流れ込んで来た。その方と少しの会話をしながら電車に乗り込む。
指定席を取っておいてよかった!思いの外、乗客が多くて、その時点で右手のネイルは断念する。
お隣はご婦人が先に座っておいでで、窓際の私はすいません💧と前を失礼して座席へ。せっかくの窓際なのに、ご婦人がカーテンを閉めておられた為、『脳内世界の車窓から』ごっこは出来ずしょぼくれる。ネイルは塗れぬが文字は書ける!そう思って書こうとしたが、ご婦人の視線が乱反射の様に私に降り注ぐ。やむなくメモ帳を取り出し、どっかの記者ばりのコソコソ感満載に、何とかお手紙の下書きはしたけど、走り書き過ぎて後で読めるか心配になるくらいの象形文字でまたしょぼくれる。
まだ緊張しない。これはタダ事じゃない。こんなのいつもの私じゃない。その辺に買物行ってるくらいの普通感。色んな人達のTLを眺めても平常心。どうしたと?うち。
そうこうしてる間に無事に博多駅に運ばれた私。


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'16.9.25 am11:39


まず先に家族や相方さんへお土産を買う。お昼だけど、ご飯を食べるよりも、とにかくお手紙を完成させる事で頭がいっぱいだったから、お手紙が書けそうなスポットを求めて博多駅のあちらこちらを徘徊する。ちょうどお昼時で、どこもかしこも人が店からはみ出ている。ひとしきり探して、某カーネルさんの所に空きを見つけ、迷惑にもシェイクだけを頼み、店の隅っこにコソコソ座る。電車内で書きなぐった象形文字の解読に何とか成功し、無事にお手紙を完成させた。
お土産のデカイ荷物をロッカーへ入れようと、ロッカーを探す。が!すべてのロッカーが使用中!!
色んな場所のロッカーへ行くも全滅。最悪だ……こんな荷物持ってライブへ行くのなんてクソ恥ずかしい。でも時間が迫っていたので仕方なく手荷物ずっしりのまま、タクシーを拾い福岡サンパレスへ。
とうとうこの日が来たんだ。ゴールデンボンバー・FC限定ライブ&握手会に参戦する日が。

タクシー内で羽織っていたカーデを脱ぎ、やっと蒸し暑さから開放され、堂々とタミヤだけで過ごせる時が来た。サンパレスに着きタクシーを降りると、会場周辺の至る所に散らばっていたり、集まったりしている色んな人達。この人達すべてが同じ時間を共有するんだなぁ。そう思いながら、自分が参加する2部の本人確認の列が出来るのを待つ。先に行なわれる1部の人達の認証列は並び終わり、自分が握手を希望するメンバーの列に分かれていた。
先に来ていた私の頼りの相方(←この日は参戦出来ず)の友人さんとツイッターでやりとりしながら、黙々とただただ列に並び順番を待つ。

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'16.9.25 pm 14:54

認証も無事に終え、その後すぐ物販列に並び、自分・子・相方さんの分をそれぞれ無事に購入。上の写真はその直後、ぼんやりと周りを見渡していた時のもの。そしていよいよ握手の列へ並ぶ時が来た。
握手する直前にスタッフさんが回収してしまうので、列に並んでいる最中慌てて撮ったリストバンド。握手会2部はピンク、1部の方々はブルーだったみたい。スタッフさん、なぜか逆にバンドつけちゃってる…。


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'16.9.25 pm 15:44

小雨が降ったり止んだりの中、じっと並ぶ。傘は持って来なかったから、仕方なくグッズタオルを頭に乗せてほんの気持ち程度に雨をしのぐ。小雨と湿度でベタベタになり、ただでさえ残念な出来の私は更に残念なルックスに…。それより、もう握手の列に並んでいるのに、まだ緊張してこない自分に疑問を感じ始める。本当にどうしたんだ?とうとう屋内へ列が流れ会場内へ。舞台上に作られたメンバーそれぞれの真っ白い握手ブースが見える。少しずつ、確実に列が流れる。つけておいた方がスムーズに会話出来ると聞いて、用意してきたお手製の名札をつける。周りの人達を見て、あの人綺麗だなぁ~、スタイルいいなぁ~、すごい緊張してるなぁ~。
いやいや、まるで他人事!!自分おかしいって!もう握手するんだよ?!メンバーの声がブースから漏れ聞こえるのを聞いて笑ってる場合じゃないよ?
あり得ないくらい緊張しない自分に、一瞬浮かんだ事。

もしかして、私ってもう熱が冷めてるのかな……


だって緊張しぃの私なら、アガり過ぎて歯がカチカチカチカチ音を立てるくらい口が震え出して、手で顎を押さえて震えを止めてなきゃいけないのに。
冷めてるなんて事はないはずのに…そう考えている間に、次は自分の番になっていた。私の目の前の白いブースの中にその人は居る。スタッフさんが段取り良くピンクのリストバンドをはさみで切る。しばらくして、スタッフさんが目の前のカーテンを開けて、中へどうぞと言った。



なぜ私があんなに緊張しなかったのか、やっと理由がわかった。私は信じていなかったんだ。今日のこの日のこの瞬間が来るなんて。私が感謝の言葉をその人へ直接伝える事が出来るなんて。無意識に夢の中にいる感覚で過ごしていたから、現実とは感じずに並んでいられたんだ。
だけどカーテンの向こうへ入って、パチッと夢から醒めた。その人は静かにそこに立って居て、

「こんにちは。」

と言葉を発した。その状況に私の脳みそが数秒フリーズしてしまい、その人の顔を、目を、ジィーッと見入ってしまった。言葉も感覚も何もなく、頭の中が真っ白の状態。そして数秒かかって理解した。

『あぁ キリショーだ まぶしいなぁ 』

丁寧に握られた手から、来てくれた人に対して平等に握手しようとしている心が伝わる。
だけど茫然として思考が止っていて、知る限りの言葉すべてを失っている。最大級の緊張が一瞬にして私を襲って来て、脳が液体窒素に漬けられたみたいに固まってしまった。

「今日はありがとうね」

私に向けて掛けられた言葉に、一瞬脳が働いて何とか出た言葉は、握手会をしてくれた事に対する感謝の言葉だった。本当に精一杯絞り出せた言葉。
1番伝えたかった言葉なんてどこへやら。ただただ、ありがとうを口にした。心から頭の中から精一杯の。終始穏やかで静かな数十秒。その間の細かな事はあえて書かない。1番伝えたかった事は伝えられなかったけれど、その刹那、心底思った。

鬼龍院翔のファンで本当によかった。と。

会話と言えるような時間はなかったのに、何でそう思ったのかは今でもわからない。ただ、目の前に居るこの眩しい人の生み出す物に、心を揺さぶられ続けていると言う事を、瞬発的に自覚したからなのかもしれない。

私の脳みそは良い働きをして自分を守ってくれたようだ。もし通常の私なら、きっと随分前の段階から緊張しすぎて、感情的になり過ぎて泣いていただろう。震えて歯をカチカチ言わせ、まともな滑舌では話せていなかっただろう。
私の中の冷静担当が、精神の自己防衛の為、全ての五感をフラットな状態にさせてからこの日を迎えさせたのかも。
こうして私は、無事に未知の世界を体験した。

夜のライブまでは時間がある。会場周辺を見渡せる高い所で座って待つ。お腹空きませんか?コンビニへ行きますけど大丈夫ですか?と、相方さんのご友人からのツイートが。カロリーメイトがあるんで大丈夫です!ありがとうございます!とリプをする。
お腹は空いている。だけど1人きりで自分を取り戻す時間が欲しかった。福岡の空を流れる雲をぼんやり眺めて、黄昏時を過ごしていた。

どこの誰ともわからないこんな奴の、汗でただれた顔面から目を逸らさず、小雨の湿度でベタつく手や腕を掴んでくれて、ありがとうと言ってくれた。
ただファンであると言うだけで。
嫌な事も沢山あるだろうしあっただろう。いつも矢面に立って、バンドを続けて来てくれた。そのおかげで私はゴールデンボンバーを、鬼龍院翔を知ってファンになれた。頭が真っ白になって、伝えたかった言葉は直接言えなかったけど、お手紙を書いておいて良かった。いつか読んでもらえます様に。

いよいよ開場し、みんな整然と並ぶ。今日という1日の締めくくりだ。今日のライブはファン投票で選ばれた曲が歌われる。もうワクワクしかない。
入場して自分の席へ。両隣は女性だったので安心した。特に右隣の方とはライブ中、ちょこちょこ話せたので、短い時間だったけど楽しく過ごせて良かったなぁ。ライブ中、いつもヘドバンは控えめなのに、この日は首が取れる勢いで振ってしまった。多分、いつも隣で一緒に参戦する子が居なかったからだろうか。「母」の私ではなく「個」としての私になっていたからかもしれない。そんな意味でも貴重な体験だったとしみじみ感じる。

ライブ参戦を終えて会場を出ると、もう夜だった。
同じ時間を共有した人達がわらわらと溢れる中、タクシーを拾い駅へ。夢の様な、でも確かな現実だった場所を後にしながらも、名残り惜しくてタクシーの中から余韻を切り撮った。

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'16.9.25 pm21:41


体中に残る余韻と疲れを纏い、コンビニで買ったサンドイッチ達をお供にホームへ。

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'16.9.25 pm22:17


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'16.9.25 pm22:19


ホームに人はまばらで、誰も座っていない方の少し離れたホームのベンチに座り、もしゃもしゃとサンドイッチを食べ、野菜ジュースをチューチュー飲む。少し満たされた食欲と、無事にこの日を終えられた安堵感で一気にリラックスする。1日中立ち疲れて、より一層丸太感を増した両足を投げ出して電車を待つ。
今日来られたのも、母や子のお陰だった。本当に感謝しています。行かせてくれてありがとう。
そして、行けるようにしてくれた何かにも感謝。


時間が経てば、思い出は確実に色褪せてゆく。
だけど、色は褪せても一生消えない。心の中にずっと生きてゆく。そしてこれからもまだまだ見続けていきたい。
ゴールデンボンバーのファンにさせてくれてありがとう。


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'16.9.25 pm22:22